豊増さくら 中小企業診断士オフィス

株式会社日本温浴研究所 星山道弘様

【ご相談内容】「ものづくり補助金」「ローカル10,000プロジェクト」の件でご相談しました。

【ご支援内容】

岐阜県各務原市内において温浴施設を営む星山様。

かねてより日本の温浴文化の魅力を伝えるため、入浴剤を中心とした温浴のための商品開発に取り組んでこられました。

人気商品である「草木花のお風呂」は原料から県内栽培して見直し、約10種の天然のハーブをブレンドした完全オリジナル製品。

商品のクオリティや他にはないコンセプトが評価され、百貨店などにも年々販路を拡大していきました。が、一方、増産要請に伴い、生産に関しては課題を抱えるようになりました。

天然のものを原材料としているので品質を安定させるためには生産の諸条件を変更したり、また安全性に関して、何度も所管の役所に提出が必要であったり…それまでは生産は外部委託でしたが機動的な対応ができず、販売機会を失うことも…。

そのような状況の中、株式会社日本温浴研究所様は「自社でハーブの生産から入浴剤への加工まで行う」という事業方針を打ち立てられました。

ただし、その時点では社内には加工場はなく、圃場（農作物を栽培するための場所）も露地栽培のみで通年の安定的な収穫はできません。 方針実現のためにはあらたに加工場と栽培施設が必要であり、あらたに加工場を作るために「ものづくり補助金」、栽培施設を作るために「ローカル10,000プロジェクト」に申請し採択されました。

（ものづくり補助金を活用して整備した加工工房）

「支援を受けて感じたこと」

本業の繰り返しだけで事業が継続すればこんな簡単なことがありませんが、事業を継続していくには様々な社会の変化や環境の変化に対応する必要があります。

そこで私たち経営者は対応する為の方策など考え試行錯誤するのですが、経営者や社内だけで考えると同じ発想や思考のベクトルになりやすく、新しい発想や手法に行き着くことが難しいと感じていました。

特に「世の中にまだ無い」ことを考えて行く際は、考えがまとまっていないことが多く、それをひもとく必要があります。

そのような中、先生と濃厚な対話を重ねることで思考の整理や新しい発想、工夫など、気付かなかった点を見つけ道筋を作ることができ、ゼロ（世の中に無い事）からイチ（初めて生み出された事）にするサービスを生み出すことができました。

これからも外側から客観的に冷静に価値を見いだす視点として先生のような存在は必要です。引き続き宜しくお願いします。

株式会社日本温浴研究所 星山道弘様